「 大阪なにわの伝統野菜」をたのしみませんか。


その昔、淀川や旧大和川の支流が運んだ肥沃な砂質土壌は、大阪平野に野菜生産に適した土地柄を築きました。

江戸時代の文献などによると、大根は田辺、蕪は天王寺など、
古くから市内の各産地で多くの「地野菜(じやさい)」が生産されてきたことがわかります。

しかし時代がめぐるにつれ、都市化の進展や作りやすい品種への移行によって、大阪の食を支えてきた歴史や伝統をもちながら
栽培が途絶えてしまった野菜も少なくありません。

近年、私たちは多くの市民や農業者の理解を得て、大阪がふるさとである野菜を、
「大阪市なにわの伝統野菜」として蘇らせる取り組みを進めてきましたが、
おかげをもちまして最近で市内での生産はもとより、生鮮や加工品、そして料理にと、
取り扱っていただけるお店が増えています。

地域、季節、収穫量などが限定される伝統野菜ですが、
より多くの皆さんに親しんでもらえればとおもいます。

大阪には15の伝統野菜があります。

市内に8つ、市外に7つあります。


  大阪市 なにわの伝統野菜
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「名物や蕪の中の天王寺」
蕪村の俳句にでてくるほどに


天王寺蕪

天王寺蕪は、現大阪市天王寺区周辺発祥の伝統品種。大きさが八−十センチで形は偏平。一般的なカブラと比べて葉が大きく、甘味が強い。浅漬けやカブラ蒸しなどに調理される。

天王寺蕪は、料理や加工品として根強い需要があり生産農家、面積数も年々増え、平成16年度は、住吉、東住吉区の8農家が26アールの農地で生産している。

野菜のふるさと…天王寺区(天王寺付近)
現在の栽培地…住吉区 東住吉区

 

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上品な甘みが特徴の小ぶりな日本かぼちゃ

勝間南瓜

平成12年、市民の方が和歌山市で種子を発見し、府立食とみどりの総合技術センターの努力により、今では農業者や小学校等に頒布され栽培に使われており、平成16年度には、住吉、東住吉、平野区の9農家が29アールの農地で生産した。

野菜のふるさと…西成区玉出
現在の栽培地…住吉区 東住吉区 平野区

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丸顔で色白。べっぴんさんの代名詞

田辺大根

東住吉区田辺地区特産の白首の大根。

肉質は緻密、柔軟で甘みに富んでいる。
長さは約20cm、太さ約9cmほどで、葉に毛じがないのが特徴。

塩サバの身をとった後の頭や骨を田辺大根と一緒にすまし汁にした「船場汁」は大阪・船場の食文化だった。

栽培が皆無になったと言われてきた田辺大根であるが、住吉区長居東地区の農家では、自家消費の栽培を行い種子の保存に努めていた。その種子が、市民の方や府立食とみどりの総合技術センターの努力により、今では、農業者、小学校等に頒布され、栽培に使われ、平成16年度では、住吉、東住吉、平野区の12農家が28アールの農地で生産している。
 
野菜のふるさと…東住吉区
現在の栽培地…住吉区 東住吉区 平野区

 

法楽寺

 

長池小学校

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パリパリとした食感と独特の風味
栽培の難儀さから手間胡瓜とも。

毛馬胡瓜(けまきゅうり)

 

毛馬胡瓜は生産が途絶えて久しいため種苗店での販売はみられないが、平成15年度から府立食とみどりの総合技術センターから種苗の提供を受けた農家により本格生産がはじまっており、平成16年度は3農家が12アールの農地で生産している。

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独特の歯ごたえと上品な味
大阪おばんざいの代表選手


大阪しろな

早生、中生、晩生の三系統があり、「シロナとさつまいものおつけ」や「シロナとあげさんのたいたん」などは大阪の代表的なおばんざいでした。

大阪市内生産野菜の主力のひとつ

大阪しろなは暑さや寒さに強く、四季を通じて栽培できることもあって、江戸時代から途絶えることなく、大阪市内生産野菜の主力のひとつとして栽培されてきました。明治の終わり頃から、東淀川区、城東区、住吉区の各方面に栽培が広がり、最近でも住吉区、東住吉区などの農家が年3〜4回の露地栽培による生産を行い、市内や堺方面へも出荷されています。

野菜のふるさと…北区(天神橋・天満付近)
現在の栽培地…住吉区 東住吉区


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ルーツははるか中国
浪速区生まれの大阪人参

金時人参

長さ約30cmで色は深紅色をしている。

現在、市内産の金時人参は、生産、流通ともほとんど途絶えた状況となっているが、住吉、平野、東淀川区の4〜5軒の農家が農作物品評会出品用、自家消費用として生産に努めている。

野菜のふるさと…浪速区(難波・木津・今宮)
現在の栽培地…住吉区 平野区 東淀川区


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玉造黒門越瓜(たまつくりくろもんしろうり)


黒塗りであった大阪城玉造門付近で江戸時代に作られていた。一般にくろもんと呼ばれ、果実は長大で、濃緑色で八〜九の白色の縦縞があり、ぬかづけにしておいしかったことから名産となる。

玉造黒門越瓜の農家での生産は皆無となるものの、種子は自家消費として根強い需要があることから種苗店で販売されてきた。最近、かつての生産地に近い神社での栽培、料理提供、東成区役所を中心とした普及活動により農業生産を求める声が高まり、平成16年度から7農家が13アールの農地で栽培を始めた。

野菜のふるさと…中央区
現在の栽培地…住吉区 東住吉区 平野区

育て方

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ビルの狭間で生き生き育つ
大阪に欠かせない芽ものの逸材


源八もの(芽じそ)

都市化の進展により、大正末期以降には鴫野町の産地がなくなり国次町方面に移動し、また放出町の産地も昭和の戦後復興の以降に産地がなくなり、八尾市、枚方市、寝屋川市へと分散移動していった。昔は大阪近郊で生産される芽ものは全国の消費量をまかなうほどであったが生産農家が少なくなっていった。
現在、北区、東淀川区の2農家が、芽じその栽培に特化し、高層ビルの谷間の農地約15アールを使い生産している。


野菜のふるさと…北区(天神橋・天満付近)
現在の栽培地…東淀川区


<現在活動中の応援団>

「田辺大根ふやしたろう会」
「玉造黒門越瓜出隊(たまつくりくろもんしろうりだしたい)」
「勝間南瓜普及の会」
「天王寺蕪の会」

<種の入手>

天王寺の赤松種苗 など

種まき時期めやす

天王寺蕪 11月中旬〜3月下旬くらい
田辺大根 11月中旬〜2月下旬くらい
大阪しろな 1月〜2月
毛馬胡瓜 7月上旬〜8月下旬くらい
玉造黒門越瓜 7月中旬〜8月中旬くらい
勝間南瓜 7月中旬〜9月中旬くらい

  


 大阪市外の伝統野菜(8つ)
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服部越瓜(はっとりしろうり)
 

高槻市の塚脇地区で江戸時代から栽培されている。果実は淡緑白色で淡く白い縞があり、30cm程度まで大きくなる。奈良漬けにすると食感がよい。

 

鳥飼茄子(とりかいなす)

摂津市の鳥飼地区で江戸時代から栽培されている丸なす。京都の賀茂(かも)なすに似るが、やや下ぶくれで、果皮が柔らかく、果肉が緻密で独特の甘味がある。

 

三島独活(みしまうど) 茨木市を中心に三島地域で江戸時代から栽培されている。独特な促成軟化技術で純白で太く大きく、香り高く柔らかな食感なものが生産されている。

吹田慈姑(すいたくわい) 吹田市で江戸時代以前から自生していたもの。現在流通している大型の中国クワイとは異なる小型のクワイで、えぐ味が少なく、栗のようなほくほくした甘さがある。

泉州黄玉葱(せんしゅうきたまねぎ)

泉南地域で明治時代に選抜された黄色玉ねぎ。代表的な品種は、 今井早生(いまいわせ)や貝塚極早生(かいづかごくわせ)がある。肉質はみずみずしく柔らかく、甘味が強い。早生のものほど、球形が扁平となる。

 

高山真菜(たかやままな)

豊能町の高山地区で江戸時代から栽培されている 菜種菜(なたねな)の一種。全長が20〜30cm で、茎の部分が甘く、つぼみができた後に花野菜(はなやさい) としても食する。

 

高山牛蒡(たかやまごぼう) 豊能町の高山地区で江戸時代から栽培されている牛蒡。京都の堀川牛蒡に似るが色が黒く、香りが強いのが特徴。

守口大根(もりぐちだいこん) 大阪天満宮周辺を発祥とする「大阪宮前大根」の香の物を豊臣秀吉が「守口漬」と名付け「守口大根」と呼ばれるようになった。太さ約1.5cm、長さ1mから1.3mで糟漬けに利用される。